マンションポエム探訪

マンションポエムの紹介と批評

【マンションポエム批評】ザ・パークハウス 山吹神楽坂

本日ご紹介する物件はこちらです。

www.mecsumai.com

神楽坂駅徒歩7分と、超都会な物件です。
三菱地所のパークハウスシリーズですね。

 

f:id:arata32:20160517190058p:plain

山吹神楽坂
未だ見ぬ
華を想う

情緒と洗練が交わり、多くの人々を惹き付ける神楽坂が、
多彩な文化圏に寄り添う山吹町に出逢えたなら、
そこに誕生する住まいは、堂々と美しく咲き誇る、華のような存在。

未だ見たことのない歳月、今、此処に華ひらく

f:id:arata32:20160517190117p:plain

然るべき
邸宅風景に
出逢う

評価

インパクト:★★★★★
ポエム度:★★★★
技術点:★★★
総合点:80点

総評

冒頭のあまりにも強いインパクト。サイト全体のレイアウトも洗練されている作品です。
大変ポエミーではありますが、マンションを表していることが伝わりにくいことがやや難点でしょうか。マンションではなく老舗の和菓子屋と言われても違和感のない作りは、落としどころとしてはやや失敗している感じがあるかもしれません。
しかし、"堂々と美しく咲き誇る、華のような存在"が"今、此処に華ひらく"らしいという漠然とした情報しか与えられない部分はマンションポエムとしては合格点でしょう。

ポエムとしてのクオリティは落ちるかもしれませんが、マンションポエムとしては、"然るべき邸宅風景に出逢う"の方が優れた商業価値を持っている気もします。
"然るべき邸宅風景"がなんなのか全く想像できないあたりが特に高得点です。

個人的には、セーブポイント俯瞰図が無いのがやや評価を落としたポイントです。

マンションポエムに思うこと

一時期話題になっていましたが、「マンションポエム」という言葉に耳馴染みありますでしょうか。
電車に乗っていると見かける新築マンションのあれです。
セーブポイントみたいになっている街の俯瞰図とセットになっているあれです。
どんなマンションか全く想像できないポエトリックなあれです。
そんなマンションポエムについて触れてみたいと思います。

f:id:arata32:20160517175428j:plain

マンションポエムの定義

portal.nifty.com

マンションポエムという言葉が日本に初めて誕生したのは、おそらくこの記事がきっかけではないでしょうか。
おそらくみなさん、電車で通勤中なんかに日常的に目にして居たにもかかわらず、それがなんであるかを理解することなく、違和感だけを募らせた状態だったのでしょう。
そんな溜まりに溜まった違和感に名前を与え、この世に定義したのがリンクの記事です。マンションポエム界にとっては天地創造といっても過言では無いでしょう。

なぜマンションポエムは生まれたか

普通、広告にポエムなんて書かないじゃないですか。普通。
インパクトのあるキャッチフレーズが書かれていること自体は珍しいことではありませんが、なんでマンション広告に限ってポエム化してしまうのか。
マンション広告っていうのは虚偽記載に対して特にうるさいらしいですね。
マンションなんて、スマホのスペック表みたいに他と差別化した事が書きづらい商品ということで、特にどんどんポエム化が進んでいくようです。

もっとマンションポエムを掘り下げたい

紹介した記事が書かれてから早数年たちますが、まだまだマンションポエムは量産されています。きっとマンションが建つたびに増えていくのでしょう。
実際に人が住み始めてからはどんどん風化していってしまうマンションポエム。
今後、そんな日の不遇なポエムに焦点をあててまとめて行きたいと思います。